OP20『百花(家)繚乱大作戦』(その1)
【伯壬旭軍帥スペシャル・インタビュー】(続き)
伯 百花繚乱は百家繚乱でもある。ここに今回の作戦のキーがある。独自のポテンシャルを開発した人にはその人自身の「家」を確立してもらおうというわけだ。各家の宗家になってもらう。家の祖だな。皆に何々家何々家の祖になってもらって、その家を代々承(ウ)け継がせていってもらう。ZX帝国の貴族軍団だ。日本の天皇家が戦後凋落したのは華族制度がマッカーサーによって廃止させられたからだ。天皇家は天皇の家族とその兄弟の家だけになってしまった。これでは天皇家はもたない。
― 軍帥は皇帝家を取り巻く華族を復活させるおつもりなのですね。
伯 些か違う。旧華族など家柄だけで何の独自性もなかった。純粋種の花ではなかった。混じりものだった。あんな華族など百害あって一益なしだ。彼等にあったのは独自のものではなく、単に家柄だけだったんだからね。僕が復活させようとしているのは寧(ムシ)ろ封建領主に近い。独自の伝統と文化を持った貴族を復活させたいと思っている。そのZX帝国貴族の祖に皆さんになってほしいと思っている。
― 『百花(家)繚乱大作戦』を受けるとなれるんですか。
伯 なれるポテンシャルを引き出し、確定したいと思っている。さっき言ったように、帝国貴族はまずその独自性を持つことが要求される。混ぜものは貴族にはなれない。
― 独自性とは射干霊(ヌバタマ)の個我にあるんでしょうか。
伯 そのとおり。射干霊を自分のものにしない限り独自性は出ない。何度も言う。射干霊は「唯我独尊、唯我独在」の存在だ。論文で書いたように、射干霊はライプニッツの言う「窓を持たない家」だ。射干霊空間の中で射干霊は我独り存在している。窓がないから他の射干霊の存在には気付かない。だから唯我独尊だ。射干霊が他の存在に気付くのは光霊(ヒカリタマ)世界と接点を持った時だ。光霊に映った射干霊の影が「自我」だ。「自我」は光霊の中に発生する偽個我だ。「自我」は自分の他に自分を見ているもう一人の自分がいる意識だ。これは当然他人の目で自分を見る習慣を生む。他との比較において優越感を持ったり劣等感を持ったりするのが自我だ。唯我独在の個我とは全く異なる。この射干霊と合体、融合することは一般的に言って容易ではない。世界は光霊の世界であり、我々はその中に生きているのだから。だから僕は何度も光霊と射干霊の合体融合の儀式を組まなくてはならない。一つのオペレーションで事が成るほどた易いことではない。何度もやって、都度、少しずつ融合していくのだ。もし一回で融合したら頭がおかしくなってしまうだろう。
― 融合とはどういうことなのか、いまいち分るようで分らないのですが。
伯 図で示そう。下の図の真ん中の部分が融合部だ。一部が融合しても他の部はそのまま光霊のまま、射干霊のまま残っている。この融合部では光霊粒子と射干霊粒子がインターチェンジャブルになっている。光霊粒子が射干霊粒子に変ったり、射干霊粒子が光霊粒子に変ったりするごとに、そこから巨(オオ)きなエネルギーが放出される。それがその人の「力」の元になる。
― よろしいでしょうか。
伯 う・・・・・・ちょっと待て・・・・・・今気付いた。日蝕・月蝕の時に坐を組めば光霊と射干霊の融合が著しく促進される!
― なるほど、射干霊と月、光霊と太陽は密接な関係があります!
伯 日蝕・月蝕は個人にも世界にも時に大きな影響を及ぼすことはホロスコープの研究から判っていたのだが、それは光霊と射干霊の融合の時に放出される巨大なエネルギーのためだったのだ! 世界の問題の全ては光霊と射干霊の融合にかかっている。光霊だけの法則や原理を世に押しつければ悪しき民主主義に代表される世界が現出するし、射干霊だけの法則・原理を押しつければ専制主義の暴政が行われる。これからは日蝕・月蝕の度に、融合の坐を持つよう人類を指導していけばいいのだ!
― なるほど・・・・・・。
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